まず去年の3月11日のブログを引用しよう。「いや怖かった、今日の地震。生きた心地がしなかった。こんな中でもアクセスしてくださったみなさん、アクセスされたということは大丈夫だったんですね。こんな日に記事を書くなんて不謹慎とは思ったが、今は夜中。結局、職場に泊まる羽目になってしまったものの一息ついたので、洋書オタク健在です、と発信したくてこれを打ち込んでいる」。
…あれから1年。ここ数日、ぼくも人並みにいろんなことを考えた。その一端は昨日の日記に書いたが、何はともあれ「洋書オタク健在です」。「とくにこれといって目標もな」い人生を送ってはいるものの、今日はこれを何ページ読もう、という1日の小さな目標だけはある。そのノルマを果たすことが、そしてその本を真剣に読むことが、とりあえず今のぼくの人生だ。
ということで、今日は Philippe Claudel の "Brodeck" を読みおえた。一昨年のインディペンデント紙外国小説最優秀作品賞(Independent Foreign Fiction Prize)の受賞作である。さっそくレビューを書いておこう。

- 作者: Philippe Claudel,John Cullen
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