Aravind Adiga の "The White Tiger" を読了。ご存じ今年のブッカー賞受賞作だが、たしかに面白いことは面白いけれど、はて、この程度で受賞かと、いささか拍子抜けしてしまった。
The White Tiger: A Novel (Man Booker Prize)
- 作者: Aravind Adiga
- 出版社/メーカー: Free Press
- 発売日: 2008/10/14
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
…今年のブッカー賞に関連した作品を読むのは、Steve Toltz の "A Fraction of the Whole" に続いて2作目。http://d.hatena.ne.jp/sakihidemi/20080918/p1 Toltz のほうが圧倒的なパワーのある作品だが、あまりに刺激が強すぎて(?)ぼくは途中で飽きてしまったので、小粒ながらまとまりのいい本書のほうに軍配を挙げたい。が、断然優れているというわけではなく、最近のインド系作家の作品で言えば、Kiran Desai の "The Inheritance of Loss" や Indra Sinha の "Animal's People" のほうがずっとよかった。