ビンゴー・キッドの洋書日記

英米を中心に現代から古典まで、海外の作品を英語で読み、論評をくわえるブログです

Honorée Fanonne Jeffers の “The Love Songs of W.E.B. Du Bois”(2)

 やっと平熱にもどった。先週なかほど6回目のコロナワクチン接種を受けたあと、こんども副反応がひどくダウン。高熱がひいてからも頭がぼんやり。一般的にいう微熱ではないが、個人的には平熱でもない熱がずっとつづいていた。
 その微妙な熱が接種のせいなのか、それとも二週間ほど前にひいた風邪のせいなのかはわからない。ずっと熱っぽく喉も痛く、そんな状態で接種を受けるのはどうかと思ったが、案の定最悪の日々だった。
 風邪には桔梗湯を処方してもらい、一週間ぶんがなくなったあと通販で購入。これを服みつづけた効き目がやっと出てきたようだ。
 ともあれ読書は大休止。知的活動といえるのは、ぼんやりした頭で時折、春先からはじめていた昔のレビューの加筆修正くらい。本ブログ再開(2015年11月)以後、表題作のものまで完了。不得要領の拙文ばかりで閉口したが、多少は読みやすくなったような気もする。どうかな。これからはブログ中断前のものを少しずつ手直ししていこうと思っている。
 さてその表題作だが、とにかく長い、長すぎる。Dostoevsky や Tolstoy の長さには必然性があり、長くても気にならないが、現代文学はというと、こんなテーマならもっと簡潔に書けるのでは、と思うことがしばしば。本書もそうだった。「アメリカにおける奴隷制と、南北戦争による「解放」後も、今日にいたるまで根づよくのこる人種差別の問題を扱った小説といえば、いまやおおむね想定内。悲惨な現実を描いたもの、とか、人間の尊厳にかかわるもの、の一語で要約されるリスクがある。本書もそのハードルを大きく越えているわけではない」。
 もちろん、ひとつひとつのエピソードはけっこうおもしろく、「なかばヤケクソで手に取ったら、なんとクイクイ読める本」。最終的には「読みがいのある秀作に仕上がっている」。でも、途中で飽きてしまい、最後まで読み切るのがたいへんだった。
 いかん、もう疲れてきた。中途半端だが、きょうはこれでおしまいにしよう。レビューの手直しにしても、一日これくらいの量しか進まなかった。(この項つづく)

(下は、この記事を書きながら聴いていたCD)

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