本日早朝、眠い目をこすりつつ Man Booker Prize の Twitter をながめていたら、やっと受賞作が発表された。栄冠に輝いたのは、下馬評どおり Julian Barnes の "The Sense of an Ending" である。ぼくもイチオシの作品だったので、心から受賞を喜びたい。先月21日に書いたことをそのまま引用しておこう。
「3冊だけ読んだショートリスト落選作もふくめ、今年は全般的に低調という印象が強い。その中で群を抜いてすばらしかったのが、Julian Barnes の "The Sense of an Ending" だ。若い読者にはどうかな、という気もするが、ぼくのようなジッチャン、バッチャン世代、とりわけまたぼくのようにフーラリ、フーラリ生きている者が読むと、心にしみるくだりが連続している」。
以下のレビューは再録です。星数の意味は、故・双葉十三郎氏の『西洋シネマ体系 ぼくの採点表』に準拠しています。なお、落選作のレビューについてはこちらをどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/sakihidemi/20110921