トロント時間で11月8日、ギラー賞の発表があり、Esi Edugyan の "Half Blood Blues" が栄冠に輝いた。同書は今年のブッカー賞の最終候補作にも選ばれている。ジャズ・ファンにはごきげんのミュージック・シーンがあり、マイルス・デイヴィスかウィントン・マルサリスでも聴きながら読みたいところだ。
大急ぎで読んだ Michael Ondaatje の "The Cat's Table" が落選したのは予想どおり。カナダでベストセラーになっている理由がぼくにはよくわからない。明日あたり、昨日のレビューの補足を書こうと思っています。
"Half Blood Blues" が受賞したのは、あちらのファンのあいだでは意外な結果だったかもしれない。下馬評では、David Bezmozgis の "The Free World" が有力だったからだ。その情報をつかんだのがおとといで、あわてて入手したのだが外れてしまった。ともあれ、受賞作の以前のレビューを再録しておきます。